広島・山口へ新婚旅行に行ってきた
新婚旅行として広島〜山口へ行ってきた。
なぜ広島だったかというと、国内で互いに行ったことがない場所の中から特に行きたいところを考えた結果、そうなったからだった。
1日目 尾道
尾道へ行きたい、という妻のご意向により1泊目の宿は尾道に取っていた。
尾道は学生時代に学会発表で行ったのと、去年しまなみ海道を走りに行ったとき通ったのとでかれこれ3度目だったのだけど、結果としては全く新しい発見ばかりで大変楽しめた。
中でも尾道商店街は良かった。地方でよく見かける寂しい商店街かと思いきや、レトロモダンなコーヒーショップや雑貨店、居酒屋やパン屋など、少なくとも自分が地元民だったら通うだろうなと思うお店がいくつもあり、生きた商店街の雰囲気があった。
宿は西山別館。
離れの部屋は随所にモダンな家具・造りが見られつつも和の色で統一されており、心から落ち着くことができた。夕食も美味しく、量もちょうどよかった(何気に大事なポイントだと思う)。
また、いかにも蜘蛛が住み着きそうな建物・庭園ながら、人が通る場所には全く蜘蛛の巣が見えなく驚いた。とても丁寧に掃除しているんだろう。
2日目 広島市内 -> 宮島
日本三景たる宮島を存分に楽しむべく、2泊目の宿は宮島に取っていた。
宮島に向かう途中広島市内に寄って、原爆ドームと平和記念公園を見てきた。ドーム周辺には慰霊碑や当時の出来事を各国の言語でまとめたファイルが置かれたりしていた。当時この建物は広島県産業奨励館という名だったことを知った。
お昼にはお好み村でお好み焼きを食べた。ちょっと高かったけど美味しかった。
宮島までは平和記念公園から出ている高速船に乗って向かった。20人ほど乗っていたが、平日ということもあり半数以上は外国人だった。乗務員の気さくなおっちゃんが温かみとパワーのある英語で観光案内をしていて楽しかった。英語、ドイツ語、スペイン語、日本語の宮島観光案内のパンフレットを配っていた。
宮島はまず、往来に鹿がいてびっくりした。滞在期間中に50匹くらい見たと思う。1時間後には完全に見慣れる程度にはいた。鹿はおとなしくて美しかった。
鹿は外国人にも大人気。
商店街は観光地然としていて、あなごめし、焼き牡蠣、もみじ饅頭、しゃもじ(しゃもじの発祥地なのだそう。行くまで知らなかった)を売る店が連なっていた。
厳島神社は15時頃、19時頃と見に行った。潮の満ち引きによる風景の変化が大きく、面白かった。
夕日が落ちだした頃に見た大鳥居と海や山の対比がとても美しく、来てよかったなあとしみじみ思った。
お世話になった錦水館はスタッフの対応、旅館の設備、料理の美味しさなど、もてなしの手厚さに驚いた。過去に行った旅館の中でも指折りの良体験だった。特にご飯の美味しく、食中に複数回優勝した。宮島での宿泊先に迷ったらとりあえずここを選べば悪い体験はしないと思います、オススメです。
3・4日目 湯野温泉 -> 帰宅
3日目は大久野島に行く算段を立てていたものの、広島駅に着いた時点でスケジュールが現実的でなくなり断念した。代わりに、翌日が雨の予報だったため予定を1日繰り上げ錦帯橋を見に行くことに。翌日ちゃんと雨が降ったのと、錦帯橋周辺は曇りでは映えない景色だったので、良い判断だったと振り返って思う。
錦帯橋へは広島駅から新岩国駅まで新幹線に乗り、錦川清流線の清流新岩国駅で乗り換えて川西駅へ、そこから20分ほど歩いたところにあった。周辺は幅広な川(路線名にあった錦川)と山々に囲まれていて、眺めが大変良かった。また、観光地らしい店もちらほら見えた。
宿へは、錦帯橋から岩国駅までバスに乗り、山陽本線で最寄り駅である戸田(へた)駅に行き、タクシーで向かった。戸田駅近辺は店らしき店が無く、国道2号線が走るばかりの長閑な土地だった。タクシー用の駐車場は4つあったもののしばらく待てどもタクシーは来ず、電話で呼んだ。後から知ったが、バスでも宿の目の前まで行けた。
宿の部屋は和洋折衷の離れで、窓の外には日本庭園が広がる一方、ベッドルームが完備されており、大豪邸の友人を訪ねに来たような感覚を得た。とても過ごしやすかった。売店には獺祭が並び、さすがお膝元、という感じだった。(蔵は岩国にあるそうだ)
翌日はバスで徳山駅まで行き、山陽本線で岩国まで向かった。帰りの飛行機は広島空港でなく岩国錦帯橋空港からの便を取っていたので、駅周辺でのんびり Ingress(最近妻と没頭している)したり散策したりして空港に向かった。空港は岩国駅から歩いても行ける場所にある、東京と那覇だけを結ぶ小さな空港だった。空港の売店にも獺祭や雁木など有名な日本酒が並んでおり、中でも飲んだことのなかった金冠黒松の純米酒を自分用の土産に買った。
羽田についてからは空港の中で夕食を食べてから帰った。総じてとても楽しい旅だった。帰ってから、1枚も妻と写真を取ってなかったねと気づき、今度旅行に向かう格好だけしてその辺で撮ろう、と談笑してから寝た。