ravelll の日記

よしなに

ザ・コーチ

このエントリは gussan Advent Calendar 2015 の12日目のエントリです。

来年度、2年目氏のメンターを担当することとなった。師弟登壇 2015 があったのはちょうどそれが決まった頃で、この本を @Konboi さんが紹介されていたことを思い出して読んだ。

ザ・コーチ - 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』

ザ・コーチ - 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』

ざっくり

熱意も向上心も高くない営業の主人公がある日仕事をサボっていた公園で1人の老人と顔見知りの仲になる。その老人はなんと、現在大企業となった建設会社の創業者だった。そして主人公は老人から夢を叶えるための方法を教わることとなる。

個人的には言葉の意味についての章と、価値観・行動特性についての章が特に面白かった。

"目標" とはどういう意味か

老人の授業はまず "夢"、"ゴール"、"目標" といった、未来の行動を設計する上で使われる言葉の意味を明確にするところから始まる。ここで語られていることは、目標は目的を達成するために立てられる目印であり、目的があって初めて目標は機能する、といったこと。

弊社には半期ごとにエンジニア全員が活動の目標を決め、それに対する実績が評価される仕組みがある(参考:ペパボのエンジニア評価制度をパワーアップした - Kentaro Kuribayashi's blog)。このときの目標設定について自身を顧みると、目的より先に目標を考えて書いていたことが多かったように思う。また、目的が不明瞭なためか、自身の目標にも関わらず半期の途中で達成する理由がわからなり熱を失ったものもあり良くなかった。ちょうど今は来期の目標を決める時期で、今回は目的を明確にした上で目標を設定した。少なくとも今はその目標への熱は冷めていない。

価値観・行動特性に合わせて目標やゴールを設定する

主人公は上司とそり合わず、日々業務の姿勢に共感できずにいた。そして老人による授業が進むなかで、この原因が価値観の違いにあることを知る。何を大事にしているか、何に喜びを感じるか、といった価値観、行動特性は人によって違う。そのため、同じゴールを共有している間でも、ゴールへの目標の立て方やゴールを表現するために使う言葉は、その人が最も熱意を持って行動できるように設定するべき、といった内容。

例えばエンジニアなら、誰かの問題を解決できたときに最大の喜びを感じる人もいれば、自身のやプロダクトの名が広まることに最大の喜びを感じる人もいると思う。なので、最終的なゴールは同じだとしても、そこに至るための目標はそれぞれ喜びを感じられるように設定したほうが行動の熱意は高まるし、熱意が高ければスループットも上る。

自身の目標設定についても大きく参考になったのはもちろん、メンタリングで自身の価値観や行動特性を前提としたアドバイスをしないよう気をつけようと思う。

gussan Advent Calendar 2015 明日は id:ravelll が担当です。