ravelll の日記

よしなに

builderscon 2019 に参加してきた

builderscon に参加するのは第1回の 2016 ぶりで、当時と比べてかなり規模が大きくなっていて驚いた。
カンファレンスは持病の問題でどうしても寝落ちしてしまう*1ので最近は参加を躊躇しがちで、今回もやはり一部のトークは寝落ちしてしまったのだけど、好奇心を刺激するトークの連続でとても楽しかった。

特にスーパーカミオカンデの話はほぼ終始馴染みのない話で、"知らなかった、を聞く" ことが最も強く満たされたトークだった。 スーパーカミオカンデの一般公開の抽選も応募するぞ。もしも当たると公開日の翌日 VimConf なのでスケジュールが大変なのだけど、それでも見てみたいなあ。

また DQNEO さんのコンパイラをライブコーディングで作っていくトークには痺れた。途中から会場全体でモブプログラミングをしているような状態になったのも楽しかった。
トークを聞いて僕もコンパイラ書くぞ!!!と熱が高まったので早速 DQNEO/HowToWriteACompilerruby で再実装する形で書いてみた。気が向いたときに少しずつ拡張していけるといいな。

github.com

またトーク以外でも元同僚や知人と何人か会って話せたり、なかなかお会いできる機会がなかった id:a-know さんとついにお話しできたりしてとても良かった。
高まった気持ちを維持して明日からもやっていくぞ。週末は ISUCON 予選もある。

写真は1日目(30日)のランチにビリヤニ食堂で食べたスペアリブのビリヤニです。めっちゃ良かった。

f:id:ravelll:20190901222733j:plain

*1:特発性過眠症。1〜2時間を超えてトークを聞いてると次第に眠くなって瞬間的に寝ては何とか起き、を繰り返す状態にしばらくなる

転職のご報告

Twitter でもそれとなく話題を出してましたが、わたくし転職いたします。

from: さくらインターネット株式会社
to: Quipper Limited

エントリをご覧の皆様におかれましては、今後ともご指導ご飲酒のほど、よろしくお願いいたします。ちなみに今月中は無職です。
後日に近状報告も兼ねて詳細を書く可能性があります。

ネットワークスペシャリスト試験に合格した

10月に受験した IPAネットワークスペシャリスト試験の結果が先日発表され、予想に反して合格していた。午後Iの試験直後から不合格であることを確信していたので心底驚いた。ちなみに点数は午前I ~ 午後IIの順に 78.2, 80, 74, 68 だった。

やったこと

まず午前試験は情報処理教科書 高度試験午前I・II 2018年版を主に通勤電車で読んで対策した。

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2018年版

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2018年版

試験の1ヶ月ほど前に1週し終わり、その後はときどきパラパラめくって忘れていた箇所を頭に入れた。興味のある分野については概念を理解するように努めたが、そうでない分野は問題文を記号的に頭に入れた。また過去問題は最新の3年分でほぼ満点を取れるように準備した。

午後試験は午前試験で使った参考書と同じシリーズの本をベースに、読んで理解したことを自分の言葉でまとめ直しノートに筆記するスタイルでやっていた。そのとき、この技術が何の問題を解決するものなのか、抱える問題は何なのかを確認することを大事にした。それを知る上では、所持していたマスタリングTCP/IP 入門編や RFC、Web 上の信頼できそうな記事を参照した。特にマスタリングTCP/IPにはお世話になった。

情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2018年版

情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2018年版

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

ただ午後は午前の対策と違い、学習途中で残り時間から見て参考書を1周できなさそうに思ったので、セキュリティの章の前半半分くらいまでをやったところで過去問題ベースの学習に切り替えた。過去問題は午前と同じく直近3年分で満点近くを取れるように準備した。満点と言っても、選択できる全ての問題ではなくこの年だったらこれを選ぶと思ったもの*1についてのみ対策した。

学習時間はだいたい120時間くらいだと思う。

受験を通して

もともとの受験の目的は基礎教養としてネットワーク技術の基礎を知ることだった。これについては概ね達成できたように思うので良かった。
また能動的な勉学にほとんど打ち込まずに来た人生だった*2ので、120時間程度の勉強時間ながら取り組めたこと、また結果が出たことは小さくない成功体験になった。この体験を得ることも目的だった。今後また何かに挑戦するとき、この体験が背中を押してくれると思う。

*1:つまりセキュリティへの比重が高くない問題

*2:例えば、高校・大学・大学院の受験勉強を頑張るということがあまりできなかった